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教授からのメッセージ

獨協医科大学埼玉医療センター腎臓内科 教授 竹田 徹朗

埼玉県東部地区の末期腎不全患者を日本一少なくする!!

首都圏において血液透析・腹膜透析・腎移植に内科医が主体的に関与する大学病院は実はごく一部に限られます。そのような中で、2010年12月に誕生した私たちの教室は、この三位一体の包括的腎代替療法をまさに今、確立しているところです。大きな腎臓内科医局では、腎病理、骨代謝、内分泌、糖尿病、血管炎、腎生理などサブグループが形成されています。研究面で切磋琢磨するのは良いことですが、後期研修医が溢れてしまう現実があります。その結果、実践的研修のほとんどが関連病院まかせとなってしまい、腎移植を見たことが無い、シャントを作ったことが無い、腹膜透析を見たことが無い偏った研修になってしまいます。当科ではsubspecialty研修は当院だけで完結します(詳細は後述)。

当科では病理診断科との連携により腎病理へのイージーアクセスも自慢です。腎生検後2−3日後には標本が出来上がっています。腎生検後すぐに治療に入れます。埼玉県内の豊富な腎関係の研究会(腎、高血圧、透析、糖尿病、循環器など)、国内外の学会発表回数(腎臓学会、透析医学会、内科学会、アメリカ腎臓学会、欧州腎臓透析医学会、国際腎臓学会)、英文症例報告論文数など誇れるものがここにはあります。

新専門医制度が2016年度に医師免許を取得した初期研修医から適応となります。具体的には2018年度からの後期研修医(当院ではレジデントと呼ぶ)が、内科専門医の取得を目指す専攻医として、当院の内科研修プログラムに沿った研修を行うことになります。

後期研修開始直後は当科にて初期トレーニングを行います。この期間、専攻医は当科指導医から、内科医としての基本姿勢のみならず、腎臓内科医としての知識、技術を学習することができます。研修2または3年目には原則1年間(内科学会全体の取り決めですが、変更の可能性はあります)、連携施設において内科研修を継続し、充足していない領域の症例も経験します。院内の内科をどの程度ローテーションするかは各専攻医によるので、ケースバイケースで対応予定です。研修する連携施設の選定は専攻医と面談の上、決定します。また、専門医資格の取得と臨床系大学院への進学を希望する場合は、本コースを選択の上、大学院入学時期を決定します(当院は単独で大学院課程が設置されています)。新しい専門医制度においては、大学病院に所属するmeritが明らかです。ぜひ、獨協医科大学埼玉医療センター内科専門医プログラム(11/15より病院名変更)で専攻医となり、総合内科専門医と腎臓専門医を目指してください。

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